可笑しな記事”「油脂で健康に」の落とし穴”
⬆ 油脂の脂肪酸組成(グラフは奥様治美先生の資料からお借りしました。)
こんな記事がありました。
「油脂で健康に」の落とし穴、DHAで脳出血しやすくなる人も!
気になるので詳しく読んでみました。
すると、タイトルの割には気の抜けたような結論。結局オリーブオイルもココナッツオイルもオメガ3も「摂り過ぎは良くない」という当たり前の話。
記事タイトルにある「DHAで脳出血しやすくなる人も!」は下記の部分を指してのことなのでしょうが、これも「摂り過ぎ」を諌めているだけのこと。
”「たとえば、青魚などに含まれる油(EPA、DHA、オメガ3系)は血液をサラサラにする働きがあると言われていますが、その成分が濃縮されたサプリなどを高血圧や糖尿病の患者が摂り過ぎると、脳出血を起こすこともあります」”
記事中にあるオリーブオイルやココナッツオイルは必須脂肪酸ではないので、元々摂らなくとも良いオイルですが、オメガ3(αリノレン酸、DHA.EPA)は摂らなくてはならない必須脂肪酸なので話は別です。糖尿病の方も高血圧の方も適量のオメガ3摂取はは必須です。
オメガ3脂肪酸の摂取量の目安は、1日あたり、DHA.EPAを1g以上。αリノレン酸も1g以上です。魚は種類によりますが、サバやイワシ、サンマの缶詰にはDHA.EPAが記載されているものが多く手軽に摂取できます。これらの缶詰の場合50〜100gでDHA.EPA1gが楽に摂れます。
αリノレン酸はエゴマ油やアマニ油の主成分(50~70%)で、小さじ1/2程度(約2g)で、1g以上のαリノレン酸が摂取できます。
オメガ3脂肪酸は魚にしても、アマニ油などにしても少量で足ります。
肝心なのは、もうひとつの必須脂肪酸でサラダ油やなどに多いリノール酸を減らすこと。リノール酸はいろいろな食物に含まれていますので過剰摂取になりがち。リノール酸の過剰摂取は様々な病気を引き起こします。
一番摂り過ぎていけないのはリノール酸なのですがこの記事では一切触れられていません。
ひとつひとつの油の効能にとらわれること無く、過剰摂取しやすいオメガ6(リノール酸)を減らし、不足しがちなオメガ3(DHA.EPA、αリノレン酸)を意識して摂取しましょう!
食品のリノール酸含有量
(奥山治美先生の資料からお借りしました。)
リノール酸の多い油やマヨネーズは避けましょう。
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